島の新聞配達についての考察
朝が早かったため朝から眠たいsabi-seijiです。
義母が一昨日から熱中症で体調が悪いため、義母の仕事である新聞配達業務をお手伝いすることになりました。
朝の新聞配達については、私も近所の20部ほどを担当しています。が、それ以外の業務は義母がひとりで作業していたため、その部分をフォローすることになりました。
島の小さな新聞配達所の事情ですので、タワマンへの配達やら、ひとりの担当部数が数百軒だとかいった都会の配達所とは規模も事情も違います。「これから新聞配達のアルバイトをしたい!」という人の参考には、残念ながらなりません。
1. 新聞受け取り
島の新聞は「船」で運ばれてきます。
毎朝3時50分、港へ新聞を受け取りに行きます。その名も「新聞船」と呼ばれる専用の船が運んでくるのですが、この船を操る歴代の船長さん、只者ではありません。
他の船が軒並み「欠航」を決めるような台風の暴風雨の中でも、何も見えない真っ白な濃霧の中でも、休むことなく新聞を運んできます。
どんな状況下でも運航しているため、『台風で定期船が欠航している中(定期船が欠航すると島から出られない)産気づいた妊婦さんが、船長さんに頼み込んで病院のある隣の島まで乗せてもらった。』なんていう逸話もあるくらい。
2. 折り込み
新聞配達業者のあいだでは「折込み」とか「折込み作業」とか呼ばれる作業で、前日にひとつにまとめていた広告を、朝届いた新聞に挟みこむ業務です。
配達員さんが自分の配達区域の「折込み」をして、各々出発するスタイルのところもありますが、島の新聞は部数が少なく、作業場所が狭いことから、そこそこの配達所の責任者(義母もしくは家族)が「折込み」をしています。
後の作業がつかえているため、全部で250部くらい(都会のひとり分)の「折込み」をひとりで黙々とこなします。
朝早くて眉毛も書いてないから、能面フェイスで無言。
3. 配送業務
島には集落が点在し、島のおよそ1/4の区域をひとりの配達員さんが担当しています。
折り込みが終わった新聞を地区別に整え、それぞれの配達員さんのところまで車で持っていく業務が「配送」です。
受け渡しは、集会所などの軒下をお借りすることが多いのですが、暗闇の中、車のヘッドライトに突然現れる配達員さんの姿にビビりながらも…笑顔であいさつ!
4. 配達業務
自分の配達区域をバイクや自転車で配達します。数日間は義母の配達分も請け負うため、スマホに入れた配達ルートを頼りに配達。
島の配達ルールはじつに独特です。
ある家のポストはガードレールに(勝手に)くくりつけられていますし、ある家にはポストがなく、セルフで窓を開けて家の中へIN。防犯なんて関係ありません。
前ぶれなくポストが移動していることもあります。そんな時は、玄関周りをガサガサと物色することになるのですが、島ではへっちゃらです。
都会ではダメですよ。完全に不審人物です。
ある時は犬に追いかけられ、ある時はポストの上に鎮座まします蛇やムカデ様に敬意を払いながら、晴れの日も雨の日も配達は続きます。あと、以外におっかないのが雷さま。
5. 午後の作業の準備
あたりが明るくなってきた頃、配達は終了します。ゴミを片付け、午後に控える「広告折込」の下準備をします。
新聞に入っている広告には、前もって届き、折込み日が指定されているものと、当日届くものがあります。次の日の朝刊に折込み指定の広告を、忘れないように作業台の上に並べて朝の部は終了。
6. 広告折込
島の新聞には時間の都合上、夕刊はありません。午後からは次の日の朝刊にむけて「折込み」の準備をします。午後4時、当日配送分の広告が船でやってきます。これを港でGETし、朝準備しておいた広告と一緒に一列に並べ、一枚づつ順に取っていきます。
この季節、エアコンなしの作業場の室温はかなりのヤバさです。扇風機はありますが、熱風しか来ません。
義母はこれで熱中症になったんじゃないかな?
作業員泣かせのペラペラ広告紙と格闘しながら、汗が落ちないように気をつけ、1時間ほど暑さと格闘し、その日の作業は終了です。
まとめ 島の配達員はいつも募集中。即採用!
島は高齢者が多いため新聞の需要はあるのですが、人口減少が激しいため、新聞部数も減少傾向です。おかげで一軒一軒の間隔があいてしまい、程よくバイクライドを楽しめるようにはなったのは良いのですが、事業の先行きは明るくありません。
新聞の購読者は高齢者が多いのですが、配っているのも高齢者です。どの配達所も配達員不足が悩みの種。
最近では、違う配達所の新聞を、掛け持ちで配っている配達員もいます。数種類の新聞を配り分ける手間は必要ですが、毎日、同じルートを移動するのですから、部数は多い方が効率よく働けます。
というのも、新聞配達員のお給料は、一軒いくらの歩合制。しかも一軒につき、一ヶ月300円程度。近い将来、島に数カ所ある配達所は統合するだろうと思います。
どうです?働いてみたくなった人、手をあげて。今ならもれなく即採用!
児童精神科のことを小児科の医師に聞いてみた
「 回るお寿司」でテンションが上がる、田舎暮らしのsabi-seijiです。昨日は長女がカウンセリングに通っている総合病院で、数ヶ月に一度ある小児科への通院日でした。
Jossué TrejoによるPixabayからの画像
以前、自治体の発達支援センターの先生に「児童精神科」への受診を勧められたことを小児科の先生に相談してみました。
この小児科の先生、女性で語り口がじつにサッパリしていて、心地よいんです。時々、核心にせまることをズバッっと聞いてくるので、ドキッとしますが、決して否定はしません。
カウンセリングの先生は「ほんわか」したタイプですが、この先生は「シャープ」な感じ。正反対なのですが、どちらも私は嫌いじゃない。
今通っている病院では、娘への対処が難しいか、否か。スバリ聞いてみました。
娘の担当医は、この春ほかの病院へ転勤になった先生です。しかし、抱えている患者さんも多く、通える範囲内に住まいがあるため、週に1度、こちらの総合病院に『出向』という形で診察を続けてくれています。
私 「じつは、発達支援センターから児童精神科のある病院への受診を勧められたんですけど、小児科と児童精神科ってやっぱり違うんですか?」
先生「あ〜。確かに違う部分はあるんですけど、小児科医の中には児童精神の分野に興味を持って、足突っ込んでる医者もいますよ。私みたいに^^」
私 「先生は児童精神科の分野も学んでるってことですか?」
先生「小児科は、年齢的に思春期のお子さんも含まれていますから、中には、自殺や精神疾患から自分を傷つけてしまって、救急搬送されてくる子もいるんです。なので、精神科の先生に相談することも多いし、仲がいい精神科の先生に色々教えてもらってるんですよ〜。」
先生「もちろん医者によりますけどね。ここ(総合病院)の精神科に来ている、今の先生、専門が児童精神科なんです。その先生とはよく話すから、相談したいことがあったら紹介しましょ〜か?^^」
なんと!神様ありがとう!
先生「やっぱりそういう子たちを数多く診ていると、専門じゃないけど、何となくは、わかるようにもなるし…」
私 「先生…ぶっちゃけた話、うちの娘…精神科寄りだと思いますか?」
じつに下世話で、ぶしつけな質問をぶつけてみました。けれど、いちばん気になるところなのです。
先生「私は大丈夫だと思っています。」
私 「もし…先生が精神科が必要だと判断した時は、教えてくださいますか?」
おそるおそる聞いてみました。
先生「もちろんです^^」
私 「めちゃくちゃ安心しました。ありがとうございます!」
まとめ あっさり現状維持決定!
結局、児童精神科のある別の病院に行ってみる?どうする?という悩みは、昨日、一気に解消されました。
かなりラッキー!何ごとも相談してみるものですね。ついつい奮発して、お昼に「回るお寿司」を娘と食べて帰りました。
島には魚は泳いでますが「回るお寿司屋さん」はないんで…ね。
娘はこちらのカウンセラーの先生や、小児科の先生と相性は良いと感じらるので、しばらくは現状維持でいきたいと思います。
決定!
不登校児の高校選び 〜学校別お金の問題編〜
高校受験に興味のあるかたはお付き合いくださると嬉しいsabi-seijiです。
知っている情報も多いかと思いますので、必要のない部分はサクッと読み飛ばしてくださいね。
さて前回は、全日制・定時制・通信制という、高校の通学スタイルの違いを書きましたのが、今回はこれにプラスして学校にかかるお金の問題を考えてみたいと思います。
国立・公立・私立高校の違い
学校を作りたい!と思っても、お金がなければ校舎も建てられませんし、先生のお給料も払えません。そうした学校にまつわる資金を提供しているのは「どこなのか」によって、学校は区別されているのです。
授業料以外にかかる費用(教科書代や制服代など)は学校によって違うため、比較は入学金と授業料に限定しています。
◾️国立
・学校の設備や運営費用を国が負担している高校
・国立△△大学付属〇〇高等高校
・国立〇〇(商船/工業)高等専門学校など
国立大学付属高校(例:お茶の水女子大学付属高等学校)
・入学金 56,400円
・授業料 115,200円(年間)
国立高等専門学校(例:米子工業高等専門学校)
・入学金 84,600円
・授業料 234,600円(年間)
高等専門学校は例えるなら、高校と専門学校が一貫校になった感じ。
5年間通学すると卒業時に準学士の学位がもらえるため、掲載費用は少しお高めですが、高校と専門学校へ別々に通うことを考えると、決して高くはないと思います。
◾️公立
・学校の設備や運営費用を都道府県や市町村が負担している高校
・△△県立〇〇高等学校 ◇◇市立〇〇高等学校など
・入学金 5,650円
・授業料 118,800円(年間)
(例:地元の県立〇〇高校)
◾️私立
・学校の設備や運営費用を学校法人や株式会社(一部)、NPO法人が負担している高校
・私立〇〇高等学校 学校法人〇〇学園高校など
・入学金 200,000円
・授業料 240,000円(年間)
(例:私立吉備高原学園高等学校)
かかる費用は、私立高校の公立高校の約2倍と言われています。うう…私立は無理っぽい…しかーし!ここからが重要なところです!そう。助成制度を忘れてはいけません。
「あれ?高校の授業料って確か無償化したんじゃなかった?」
と思われた方!すばらしい記憶力です!
私は当時、自分に関係ないと思っていましたので、すっかり記憶から消し飛んでいました。
「自分に関係な話でも真剣に聞いとれよ!」
と祖父が生前に言っていた言葉を思い出します。じいちゃん、ゴメン…
それはさておき、「高校授業料無償化」が話題になったのは2010年のことです。
それが2014年に「高等学校等就学支援金制度」と名前が変わり、公立だけでなく私立も対象となり、国が授業料を負担してくれるようになりました。
助成その1. 高等学校等就学支援金制度
で?ぶっちゃけどうなってるの?ということで見ていきましょう。
・公立高校 授業料全額補助!いえーい!
・私立高校 同額(月額9,900円)補助!助かった〜。
ちなみに、公立の定時制高校は月額2,700円、 通信制高校は月額520円、私立の定時制・通信制高校は月額9,900円と単位制の学校の場合、補助内容にかなりバラツキがあるようです。
が、が?
所得制限 が新たに設けられた。え?何!!!!やばいどうしよ…
判断基準は「道府県民税所得割額」と「市町村民税所得割額」の合計が507,000円未満の世帯が対象
……どゆこと???
条件にもよりますが、おおむね年収910万円程度以上あると支給されない場合があるから要注意。ということらしい。
あと、公立高校3年間の授業料と同等額の助成ということですので、定時制や通信制高校など単位制の学校は適用される期間が決まっているので注意しましょう。
さらに、住民税(市町村民税や県民税など)が非課税の世帯など、条件によっては最大2.5倍まで加算されるため、MAXで年額 297,000円の補助が受けられる。
助成その2. 高校生等奨学給付金制度
その1.で説明した「支援金制度」とは別に、「高校生等奨学給付金制度」というありがたい助成制度で、授業料以外の学費に対しての助成制度です。
授業料以外の学費とは
・教科書費
・教材費
・学用品費
・通学用品費
・教科外活動費
・生徒会費
・PTA会費
・入学学用品費
・修学旅行費
など。
対象者は生活保護受給世帯や住民税非課税世帯で、条件により金額が変わっていきます。
どちらの補助制度も、奨学金などとは違い返済なし!!!!ありがたい〜。
普通科・定時制・通信制のどの高校も、国公立に比べると私立の方が授業料やそのほかの費用が高く設定されているため、差額分は支払わなければいけません。しかし、補助はある方がありがたいので、手続きは大変ですが役立てましましょう。
まとめ 支援金制度プラス貯金でなんとか乗り切りたい
娘の志望校は私立高校です。
公立高校を前提に貯金計画を進めていたため、高校で私立は想定外。補助制度をMAX利用し、大学資金を前倒しで切り崩しながら通う体制を整えたいと思います。足りなかったら奨学金かな。
わが家は自営業です。非課税世帯ではありませんが、今年の申告、なんとか調整すれば非課税枠を狙えるかも?くらいのボーダーぎりぎりラインです。
上記の補助制度を非課税世帯として利用できると仮定して、わが家の条件だと
就学支援金 297,000円(年間)
奨学給付金 98,500円(年間)
合計 395,500円(年間)
となります。大きい!
すべて補助金でカバーすることは難しいですが、ダメ元で挑戦して見たいと思います。
記事の内容は高校のしくみを説明したかったのですが、かなり金カネ¥した着地点となってしまいました。
不登校ってお金かかるな…(ボソっ)
決して本人には言えません。なぜって?同じ立場の方はお判りかと思いますが、
お金の話=現実=私また迷惑かけた…じゃあ高校行かない…
(イヤ!そこじゃねー!!!)
となりかねないからです(涙)
しかしこの携帯料金なみにわかりづらい支援制度、わが家の場合は?とりあえず商工会の経理担当さんか役所の税務課へGO!かな…
不登校児の高校選び 〜通学スタイル編〜
娘が通うことができる高校を探す日々に、頭から煙が出そうになっているsabi-seijiです。
みなさんは、どんな高校へ通いましたか?
楽しかったですか?
それとも大変でしたか?
高校の思い出は、卒業した人、行かなかった人、途中で退学した人。さまざまだと思います。私はわりと楽しく通って昭和の高校を卒業しました。時代が違うと今の学校事情がよくわからない!通信制って何?
ということで、学校のしくみについて調べたことを、自分なりに整理してみたいと思います。
では、それぞれの高等学校の特徴を、通学スタイルに分けて見てみましょう。
◾️全日制
・週に5〜6日通学、日中5〜6時間の授業をうけて夕方帰るというスタンダードスタイルの高校。
・3年で卒業。最長6年。
・全国の高校のうち、約90パーセントを占める。学年制(*1)が多い。
(文部科学省「学校基本調査(平成22年度)参照)
私が卒業したのは全日制ということですね。それすら今まで知らんかった…。
◾️定時制
・週に5〜6時間通学、夕方から4時間程度の授業という従来の夜間コースのほか、時間帯を分けて(午前・午後・昼間など)選択するスタイルの高校。
・夜間のみは4年で卒業。授業数を増やせば、3年間で卒業することもできる。最長8年。
・単位制 (*2)の学校もあることから、全日制に比べると通学スタイルや、コースは多様だが、学校数は少ない。
ヤンキーが夜間に通うというイメージ(勝手なイメージです…)はもう古い!今は、朝や昼間の選択ができるようになっているとは!!!
◾️通信制
・毎日ではなく、決まった日に通学をするスクーリングスタイルの高校。スクーリングの頻度はさまざま。ネットや動画で学習し、確認問題(レポート)を解いて提出し、定期テストもある。
・3年以上で卒業。通学期限はない。単位制(*2)
・最近増えつつあるスタイルの学校で、寮があり全国募集しているところもある。かなり自由度が高い。
今の時代だからこそできる学習システム。定時制高校より学校数は多いので、田舎でも聞くことはあるけれど、わからないだけに不安も大きく感じます。
調べているうちに、わからないことが次から次へと出てきてしまい、こんがらがってしまいます。しかし、学校の選択肢が増えるということは、不登校の子供達にも学べる場が開けるということですので、嬉しく思います。子供たちには、自分に合うスタイルを選んで学んで欲しいものですね。
まとめ 消去法で通信制高校はなし
島の周辺には、上記に紹介した通学スタイルの高校がそれぞれ何校かあります。通える範囲内で、候補となる学校は全日制の高校が5校ほど。夜間のみの定時制高校が1校、通信制の高校は5校。
ところが長女の場合、「まずは自宅(島)を出たい!」とのことなので、これらは候補外となります。(とほほ…)
通信制高校は自由だけれど、行動や学習スケジュールを自分だけで管理するのはとても無理そう…。ちなみに長女が第一志望にしている学校は、全日制で全寮制の私立高校ですが、受験までもう少し時間があるので、公立高校も視野に入れて考えて欲しいところです。
ま。すべては本人次第ですが、受験するしないは別として、見てみなくちゃわからない!ということで「近くの全日制の高校のオープンスクールにも行ってみよう!」と半ば強引に勧め、毎週末オープンスクールツアーを組んで体験しては、夏休みを楽しんでいます。
(*1)学年制:学年ごとに授業単位数をふりわけ、クリアできなければ留年する。全日制に多い。
(*2)単位制:授業単位数がクリアできた時点で卒業となる。通信高校は単位制。定時制にも多い。
次回は公立と私立の違いと、それぞれのメリット・デメリットをUPしてみたいと思います。
不登校のための進路相談
最近の学校事情について行けず、高校について勉強に励むsabi-seiji です。
昭和時代の進路相談は先生の力技
昭和生まれの私が中学生だったころ、進学といえば地元の公立高校1択でした。何も考えず中学校へ通っていた私は、早々にレベルもそこそこの地元の公立高校を専願で受験することを決め、「滑り止めは必要ないっしょ〜。」くらいの気軽さで進路を決めたものです。
ところが、不登校から再登校し始めたとはいえ、さみだれ登校中の長女の進路は、私と同じようにはいきません。
『不登校でも将来は大丈夫!いつからでも目指せる学校はあります!』
と、ネットには書かれていますが、実際に行動を起こさなければ受験まではたどり着けませんし、受験を控えた子どもの親に対する実質的なサポートは、学校も行政も誰もしてはくれません。
なぜなら、今の学校の先生は昔のように
「お前の学力ではこの高校は難しぞ!こっちの高校がいいぞ!」
などど、力技でグイグイ決めてはくれないからです。しかも、娘は授業も定期テストも受けておらず、健康面も学力も万全とはいきません。
令和時代の進路相談は個人主義
先日、中学校で開かれた三者面談でのことです。
先生 「どこか考えている高校はありますか?」
娘 「以前、希望校アンケートに書いていた学校を考えています。」
先生 「そこはどのような学校ですか?」
娘 「えーと。〇〇県にある学校で…寮があって…」
先生 「お母さん、そこは私立ですか?」
私 「私立で全日制、普通科の高校です。
ただし、不登校の子供たちを対象に全国募集している学校です。
本人が今の環境を変えたいと希望しましたので、他県ですが不登校に
対応してくれる学校で寮があるところを、娘とネットで探しました。」
先生 「そうですか。何か聞きたいことはありますか?」
ここまでのやりとりで「よく言えば個人の意見を尊重する、悪く言えばこころもとない進路指導だな〜。」と感じました。
面談に先立って志望校を提出していますので、娘の伝えた学校を調べようと思えば、ネットでHPを見ることは可能だからです。そこで、
「先生におたずねしたいのですが、不登校の子どもたちが行ける高校。例えば、近隣の通信高校や私立の高校などについて知りたいのですが、中学校には資料や情報がありますか?」
とたずねてみました。先生は、
「県内の高校については情報を持っています。しかし、自分は今年赴任したばかりなので、こちらの島の周辺の高校には詳しくはありません。」
とのことでした。全国的に不登校がめずらしくないとはいえ、先生に不登校についての知識や経験があるかどうかは別問題ですからね。
不登校の進路相談は前知識が必要
娘たちの通う中学校では、大半の子が島内の県立高校へ進学します。勉強やスポーツが良くできる一握りの子は、島外の公立や私立の高校へ進学するのですが、ここ数年、県境を越えて隣の県の公立高校へ進学する子も増えました。
ここは離島。県内でも特殊な立地にある中学校なのです。転任して1年目の先生が近辺の高校事情に詳しくないのも無理はありません。
不登校支援のできる通信高校や私立高校は全国的には増えてきていますが、地方にはまだまだ少なく、選択肢は限られます。
そもそも学校のジャンルが昔に比べて増えているため、親が情報収集してしないと娘とも話ができません。ありゃりゃ。これから調べるぞ〜。
高校のジャンルが自分の中で整理できたら、記事にしてみたいと思います。
不登校と病院選び
伝えたいことが上手に伝えられないことに悩むsabi-seijiです。
発達支援センターの巡回相談
先日、自治体の発達支援センターによる巡回相談に行ってきました。
この巡回相談は、自治体が発達支援の一環として行っているものです。住まいが離島のため、年に4回、先生が島に来てくれるのです。長女が小学5年生の頃からこの相談を利用していました。
「どんなことするの?子育てのグチ言ってもいいのかな?
娘たちの爪噛みと忘れ物がひどくて心配だから、いい機会だし利用してみよう。」
という好奇心からだったのですが、その後長女は学校へ通うことができなくなったため、引き続いて相談をしています。
県の発達支援センターから派遣される元小児科医の相談員と職員、自治体の発達指導センター担当職員の3人による聞きとり相談です。
前回の相談から数ヶ月間にわたる状況を伝えるだけで時間を使い切ってしまうことが多いのですが、この度はリストカットの件について相談してみました。
すると相談員の先生が、
「お子さんの状況をお聞きする限りでは、今の小児科医とカウンセラーによる対応だけでは難しいように思います。
児童精神科のある病院にかかってみてはどうでしょうか。
大人になってからのことも視野に入れて考える必要があるように思います。」
と、懇意にしている児童精神科の先生を紹介してくれました。
「大人になってからのこと」
という言葉にドキッとしました。
娘の精神状態の不安定さは、思春期に限ったことではないということ?
娘の不安定な心の状態から考えると、うつ病や不安障害に移行する可能性はたしかにあると思いますし、もう患っているのかもしれません。
「少し考えてみます。」とだけ伝えて、動揺を感じながら帰宅しました。
児童精神科とはなんぞや?
児童精神科とは、15歳以下の子どもを対象に、思春期に起こりやすい問題や精神疾患に対処したり、発達障害の診断や相談も受け付けてくれるところです。
ただ、専門にしている医師の人数が少なく、公に掲げている病院は少ないとのことでした。
娘が現在かかっているのは総合病院の小児科とカウンセリングです。精神科や児童精神科はありませんが、インターネットには同様の対応ができる病院として紹介されています。
今後の選択肢としては
・今の状態を維持
・今通院している病院と紹介してもらった両方に通院
・紹介状を書いてもらい転院
子育て中は決めることがいっぱい
変態するJC
こんばんは。このところメダカを眺めるのに忙しいsabi-seijiです。
起立性調節障害になるまでは
小学校の頃の長女は、頑固さはあるものの、ちょっとやんちゃな、元気のある女の子でした。
宿題や教科書の忘れ物常習犯で、男の子と揉め、私が学校へ「お呼出し」されることはありましたが、クラブや放課後のスポーツ活動も頑張る粘り強さも持っていました。
友達も多く、勉強時間の少なさの割には成績も良いため、学習面の心配はしていませんでしたし、祖父母の手伝いもする、はっきりと明るい子でした。
そう、起立性調節障害になるまでは…
起立性調節障害だから?
朝起きれなくなって学校は不登校
黒帯を目前に空手もやめ
不安で夜も眠れず
いつも親の機嫌を伺ってはビクビクし
いたたまれなくなっては夜中に家を飛び出して
YouTubeを見ては笑っている
些細なことで落ち込み
教科書を開くこともなく
ギターを弾いて1日を過ごし
リストカットを繰り返したり
薬を飲みすぎて救急搬送されたりするのは
起立性調節障害だから?
いや、それだけではないような…という考えから、ネット検索しては
夜眠れない=睡眠障害?
不安で一人で過ごせない=不安障害?
表情の乏しさや集中力のなさ=うつ症状?
と、素人にありがちな知識武装を始めるのです。わたしドツボってます?
まとめ 青虫もサナギも同じ蝶だけど
Pixabay
とにかく、以前のような明るさはなく、びくびくオドオドしては、不自然な作り笑いを浮かべている今の娘を受け入れることは、親として耐え難いのです。
実際「キミ、だれ?」って口にしたことがあります。
不登校相談の記事にはそれも「こどもを受け入れて」って書かれていますが、簡単じゃないですよ、なかなか。嫌いにはならないですけど「ちょっと時間ちょうだい。」と言いながら、かれこれ2年が経ちそうです。
小学校の頃がどんなだったか、今では思い出せないくらいですけれど、どちらの彼女も本物の彼女なのです。感性や思考は成長によって変わることがあるけれど、ちょっと激しすぎやしませんかい?
成長って不思議ですわ。