つねにふりだし【 起立性調節障害と不登校 】

起立性調節障害から不登校になった娘との日常

娘の不登校は適応障害だったのか?

先日、娘の中学校で授業参観がありました。

 

去年はまったく通学できていなかったため、参観日にも参加していませんでしたが、最近はまばらに通学しているため、参観日をどうするか聞いてみたところ、参加の意思を示していたので行ってきました。

 

その日の授業は、中学生だけでなく、先生、保護者、地域の大人たちでグループを作り、ひとつのテーマについてディスカッションする、といった趣旨のものです。

 

私と娘は違う班になったので、様子を伺うことはできませんでしたが、その中で気がついたことをお伝えしたいと思います。

 

既存のアイデアしか出でこない話合いの場に「私…浮いてる?」

 

大人と中学生合わせて10人ほどで話し合うのですが、地域柄、参加している大人たちはほぼ役場の職員もしくは役場OBという、田舎らしい60代から中学生までのグループ構成となりました。

 

「地域の未来を考える〜地域のお年寄りとのふれあいを増やすにはどうすればいいか〜」という趣旨のお固〜いテーマです。

 

具体的にどうすれば良いかな?との質問に、「子供たちから、どんなおもしろいアイデアが聞けるのかな」とワクワクしていたら

 

…………

 

まあ、いきなりは恥ずかしいよね。

 

というで、

 

「じゃあ、一緒にお散歩するのはどう?何か目的があるといいだろうから、地域でワンちゃんを飼って、交代で散歩に出かけるとか?」

 

と提案してみました。賛否を含めて意見を心待ちにしていると、他の大人たちもポツポツと提案し始めました。

 

「今、地域でしている運動会にお年寄りも参加してもらう」「今している地域の文化祭に出席してもらう」

 

「今している…」

 

「今している…」

 

あれ?それって全部、すでにしていることですけど…

 

未来に向けて考えるのテーマに、既存の、しかも昔から地域で取り入れられている行事を?と思いながらも、「もうちょっと聞いていてみよう」と耳を傾けていると中学生が、

 

「今、授業に取り入れられている料理教室を増やして欲しい」

 

うんうん、いいぞ!

 

「地域でしている〜を」

 

「地域のこの行事が〜」

 

あれ?大人と同じ?

 

その意見に周りの大人たちが「そうだね!」と賛同している光景を、遠い目をしながら眺めていました。

 

 

これではイカん!

 

もっとクリエイティブな発想しようよ!

 

 

「お年寄りがして欲しいお手伝い案件をまとめて、小学生以上の子供達が、その中から自分ができそうなことを選んでアルバイトするのはどうかな?

 

発注した側は報酬として、町内でお金の変わりに使えるポイントを子供に渡すっていう、家庭でやっているお手伝い券的なものを拡大して、地域型お手伝いシステムを作ったら?

 

子供もおこずかいが増えて楽しいんじゃない?」

 

と提案してみました。

 

しかし誰も食いつかず(チーン)。

 

最後まで展開はみられなかったのです。

 

私はひとり、何かにモヤモヤしていました。

 

自分の意見に賛同がなかった、というところでモヤモヤしていたのもあります(笑)が、賛同するもしないも個人の自由です。

 

そこではなく

 

「中学生たちはこれで楽しみを見つけられるのだろうか?」

 

と心配になってきました。

 

「大人たちはこれで、中学生に創造する楽しみを教えられるのだろうか?」

 

と。

 

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娘が不登校になった理由が少しわかった気がした

 

田舎の少人数校ですから、目立つことは良しとされず、はみ出さない子が良い子とされる傾向があります。

 

そのような校風は、娘にとって魅力が感じられず、面白くはない場所なのだろうなぁ。と痛感しました。

 

とはいえ、折り合いをつけるスキルは社会において必要なことです。

 

ルールの中にあっては、自分の意見を押し通すやり方は良案ではないとも思っています。でも、

 

現実的な話は横に置いておいて、思考はもっと自由でいいんじゃない?

 

楽しいこと考えてる?

 

と…

 

 

母「学校のどんなところがしんどいの?」

 

 

娘「閉鎖的な空間に圧迫感を感じるから。」

 

と言っていたことを思い出しました。その意味が少しわかった気がして、帰りの車の中で、

 

母「今日の参観日、娘にとってつまんなかったんじゃない?」

 

娘「つまんないからお菓子食べて時間を潰してた!(地域参加型の授業だったため、各テーブルにお菓子が配られていた)でもちゃんと発言はしたよ。他の子が何も言わないから。」

 

と聞いて、中学校という小さな、しかし子供にとっては大きな社会に、自分を合わせることに限界がきてしまい、娘は不登校になったのかな…と思いました。

 

まとめ 娘よ、残念ながら学校はすぐには変わらない。できるところから適応する力をつけてくれ

 

学校のシステムは、残念ながら変わるのに時間がかかってしまします。

 

ということで、そこに行くためには自分が合わせなくてはならないのです。

 

長縄跳びで入るタイミングをはかっているうちに、タイミングがわからなくなってしまい、無理やり入っては引っかかっていた昔のことを思い出しました。

 

私、運動音痴だったもので…

 

繰り返し、今だ!とリズムを教え、練習方法を試行錯誤しながらトライし続けていれば、そのうち自分でタイミングをつかんでうまく跳べる日がくるさ。

 

と気長に考えることにしました。

 

とりあえずは、できるところから、できる範囲で適応する力を身につけて欲しいと願っています。

 

学校という場所にとらわれず、今まで培ってきた娘の魅力、

 

コミュニケーションを楽しむスキル

 

何かに夢中になれる楽しさ

 

を忘れないで欲しいと願っています。

 

 

 

「いつもの不安」を解消するためのお守りノート

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