つねにふりだし【 起立性調節障害と不登校 】

起立性調節障害から不登校になった娘との日常

オープン・クエスチョンのATフィールド破壊力はハンパない

おはようございますsabi-seijiです。

 

新学期が始まりましたね。去年の夏休み明けから、学校へ行けなくなった我が家の長女は、まだ冬休みが続いています。

 

2年目を迎えた今になっても、朝の「今日は学校、行く(行ける)or 行かない(行けない)」の二択問題で心がザワザワしてしまいます。自分でも「そろそろ不登校を受け入れて、慣れないといけないな」と思うのですが、なかなか…ねえ…

 

クローズド・クエスチョンとオープン・クエスチョン

 

学校へ行っていない子供の場合、朝イチの選択が

 

「学校へ行くor 行かない」

という、クローズド・クエスチョン(どちらかを選ぶ質問)ではなく

 

「今日何する?」

といった、オープン・クエスチョン(答えが決まっていない質問)になるのです。

 

じつはこれ、質問した側の「受入れ力」が試される問題です。

答えが決まっていないということは、あたり前ですが、どんな答えが返ってくるかわからないってことです。

 

「どんな答えでも受け入れるから、言ってみてね〜。」が前提の質問です。

どんな答えでも、ですよ。

 

「何もしない」という選択肢も含まれるし、「ゲームする」や「寝る」といった、学校に行っている子供からすれば、ありえない答えが返ってくることも想定されるのです。

 

不登校の子供と付き合うには、この「よほど常識ではありえない考え方」を受入れる必要があります。実際に「する・しない」は、これまた本人次第ですが、質問者は、どんな答えも一旦は受け止めなければいけないのです。

 

ある日の選択

 

おおむね一年前、娘の心がもっとも落ちていたころ、娘は一日中家にこもってゴロゴロしていました。

 

母「時にはお日様の下で活動すると気持ちいいよ〜。今日は何しよう?」

 

娘「じゃあ…(数時間後)マセイセッキをつくる。」

 

母「?????????」

 

娘は石と水をバケツに入れて、庭へ行き、ゴリゴリとこすり始めました。そう、石を擦り合わせて磨製石器を作り始めたのです。笑いとかないですよ!真顔で数時間、背中を丸めて、ただひたすらに石を擦り合わせていました。

 

その異様な光景に、母は正直「こいつ…大丈夫か?」と本気で思いました。

でも、その答えを受入れる選択肢しか私にはないのです。

「イっちまったな。」夫はいいました。

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1週間ほどかけた完成品がこちらです。

 

 

sabi-seiji.hatenablog.com

 

 

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受入れるには時間がかかる

 

「他人を受入れるって、こんなにツラくて苦しいことだったかな?」と思うことがあります。その原因は、私の「娘にこうして欲しい」の気持ちが強いからです。「私の中のこうして欲しい」と、「娘のこうしたい」の距離が離れていればいるほど、私の中で色々な感情がせめぎ合い、受入れるのがツラいと感じるのです。

 

「価値観の違い」とは、そうしたものなのでしょう。でも、相手にとってそれは「こちら側の押し付け」にしかならず、受入れられない場合「自分が否定された。」と感じ、結果としてお互いが、悲しくなったり、怒ってみたり、虚しくなったりするのでしょうね。

 

なので、オープン・クエスチョンは感情を切り離した上でするようにしたいと思います。だれでもなく、自分のために。

 

正直なところ、オープン・クエスチョンしたくない〜!

でも…

 

その答え…受入れてみせる…今日こそは(死にかけ orz)

 

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