つねにふりだし【 起立性調節障害と不登校 】

起立性調節障害から不登校になった娘との日常

前橋市で起きた「不登校の娘を母親が殺害しようとした事件」について思うこと

こんにちはsabi-seijiです。

昨日、群馬県前橋市で中学2年生の娘を母親が殺害しようとした事件が起きました。

 

水滴のついた葉

 

詳しいことはまだわかってはいませんが、「中学生の娘が不登校で、母親は悩んでいた」と報道されています。同じ立場の母親として他人ごととは思えず、色々なことを思いました。

 

 

sabi-seiji.hatenablog.com

 

 

外に助けを求めることができない状況だったのだろうか?

不登校の他にも問題、例えば二次障害などを抱えていたのではないか?

母親の精神状態が衝動的になってしまう状況だったのだろうか。

 

いずれにせよ、母子ともに孤独だったのだろうと思います。閉ざされた空間では、起こりうることだとも思います。

 

私達は幸いにも、その状態を抜けることができましたが「そうなる可能性がなかった」とは言いきれない時期が、過去には確かにありました。

 

不登校の娘の行動を、家族が受入れるまでの心の葛藤、まんじりともせず迎える朝に心を削られる日々、「それでもやっぱり不登校を受入れることができない」「誰も助けてくれない」「この先どうすればいいのか」と未来への希望を持つことができなくなり、考えに行き詰って結論を急いでしまったのでしょうか。

 

でも、どんな不登校も成長すればなくなるのです。その先に起こる問題はさておき、学生の時期が終わり社会に出れば、不登校だったことは聞かなければわからなくなるのです。そう考えると、中学生の娘さんにも母親にも、未来はあったはずだと思います。

 

ただ、不登校と一口に言っても状況は家庭によって様々です。その子を取り巻いている環境を考えず、簡単に判断することはできません。そこから起こる別の問題もあるでしょう。

 

外部から手を差し伸べたいと思っても、家庭の中に踏み込むことは難しく、問題を抱えている家庭内から、外部に助けを求めることが望まれます。しかし、「世間体を気にするとできない」ということもあるのです。

 

 

sabi-seiji.hatenablog.com

 

現在、不登校は珍しくないと言われるようになりました。「日本財団」が昨年調査、発表した「中学校の通学状況」では、10人に1人が不登校傾向にあり、学校に行きづらいと感じていると報道されています。その中で不登校(年間30日以上学校を休んでいる)生徒の割合は調査人数、約6500人のうちの3.1%、中学生全体で推計すると9万9850人になると言われています。

 

www.nippon-foundation.or.jp

 

しかし、私を含め大人たちには、まだまだ「学校はすべての子どもが通うもの」という認識があります。この認識のズレがあるからこそ、我が子が不登校になってしまった時に慌て、現状に合わせたサポートが整っていない状態に「この子の今後の人生どうなるの?」と不安に感じるのでしょう。

 

この外部からのサポートを親は待ってはいられないのです。我が子は今、苦しんでいるのですから。

 

親のエネルギーは限られています。おそらく私のエネルギーはもともと少ない(メンタル弱いので)。感情の波にエネルギーを削られるのはもったいないので、我が子に合った環境を整えることにこそエネルギーを注ぎたいと思います。

 

省エネ省エネ!

 

中2の娘さんの早期の回復と、この親子が歩むこれからの人生に、少しでも光が差すことを願っています。

 

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