つねにふりだし【 起立性調節障害と不登校 】

起立性調節障害から不登校になった娘との日常

中・高生の不登校「新聞配達のアルバイトってどうよ?」島の新聞配達員のひとりごと

夏バテしても体重が減らない島の新聞配達員sabi-seijiです。

 

新聞配達のルートは決まっていて、毎日の配達により自然と体が動くようになるため、配達しながら考えごとをするのが日常となっています。

 

一軒目の配達先から次の配達先まで距離がある島の新聞配達は、考えごとをしながらでも配達できちまうんです。余裕かましてると、時々まちがえますが…

 

激戦区の配達員さんからは「ミスしてクレームくらうわ!」「そんなことしてたら間に合わんわ!」といったお怒りの声が聞こえてきそうですが、毎日早朝からお疲れ様でございます。

 

あなた方の頑張りに、小さな島の配達員、尊敬の念を抱いております。

 

不登校の子のアルバイトに新聞配達ってどうかな?

 

さてさて、何を考えながらチャリチャリ走っていたかというと、見出しのようなことを考えていたのです。

 

じつは新聞配達、中・高生が学校へ行きながらできる数少ないアルバイトのひとつなのです。知っていましたか?中学生でもできるんですよ!今日びそんなバイト、なかなかありませんよね。

 

理由は簡単、配達時間が学校とカブらないから。

 

不登校の子にとって学校の時間は問題にならないのです。なんたって行っていませんからね。

 

 

おすすめする理由をあげてみよう

 

「所詮はイイトコどりだろ」というご意見はおありかと思いますが、そうとは言い切れないメリットもあるのです。

 

理由その1. 同級生に会わない

 

新聞配達は遅くても明け方には終わります。そう。学校へ行く同級生と顔を会わすことはないのです。不安な人はキャップを目深に被り、マスクをして配達しましょう。

 

万が一、朝練などに向かう同級生と出会ってしまっても、帽子にマスクで新聞配達している人が同級生だなんて、まさか思わないのではないでしょうか。

 

理由その2. 外に出るきっかけになる

 

不登校になると、朝と夜が逆転してしまうこともめずらしくはありません。これは日中、同級生が活動している時間帯に「自分は同じことができない」と、罪悪感や無力感を感じてしまうためです。

 

ならばいっそのこと、朝方まで起きておいて、新聞配達をした後に寝るのはどうでしょう?

 

中・高生の場合、夜間労働にあたる朝5時以前に働くことは法律上できませんが、毎朝必ず外に出るきっかけになりますし、自転車での配達など、条件によっては運動にもなるため一石二鳥です。上手くいけば、朝方人間に切り替えられるかもしれませんし、今まで目にすることのなかった明け方の景色が堪能できるかもしれません。

 

f:id:sabi-seiji:20190806170702j:image

 

 

理由その3. お給料をもらえる

 

労働に対しては微々たるものですが、働いた証としてお給料がもらえます。家のお手伝いもいいですが、学生でありながら親以外の人からお給料をいただく経験は、貴重な経験になるとともに人生の強みにもなるでしょう。

 

 

 理想は置いといて現実的にはどうだろう?

 

不登校の子供をまじかで見ている親として、「自分で動いて自分で稼ぐ体験ができるくらい元気で、ふっ切れた不登校ライフを送って欲しいな。」という願いがある一方で、それが叶わない現実もまた知っているつもりです。

 

現実その1. そこまでの気力がない

 

人に会うことが少ないとはいえ、当然のことながら、同じ配達員さんや配達所の職員とは顔を合わせます。それすらも疲れてしまう…という段階の子には、難しいかなぁとも思います。

 

また、あくまでも「お手伝い」ではなく「仕事」です。月に一度の休刊日以外、休みはありませんし、雨の日や雪の日、台風の日もあります。やはり根気とやる気は必要になってきますが、毎日同じ作業をコツコツとできる子には向いていると思います。

 

 現実その2. 朝早くから行動できる体力がない

 

娘のように、心の不調が体調の不調として現れている子は、今は無理せず、ゆっくり休んでください。

 

配達状況や配達範囲は場所によってさまざまです。部数が多くて大変なところもありますし、階段や坂の多い区域もあります。学生さんは時間や体力を考慮して、配達区域を調整してもらえるとは思いますが、やはり経営者の考えに左右されることが多いと思います。

 

気力と共に体力も必要ですので、少しづつ体を慣らしていきましょう。

 

現実その3. 労働とお給料が見合わないことも

 

毎朝早起きして雨の日も嵐の日も頑張ったのに、お給料が少ない… 。何を隠そう、現役配達員の私もそう思います。他の配達員さんは、このお給料でみんなよく受けてくれていると思います。尊敬とともに感謝です。

 

少しでも稼ぎたい!という人の副業としては最適な新聞配達ですが、食べ物と住む所が確保されている子どもにとっては、モチベーションが保てないことがあるかもしれません。

 

まとめ 不登校から抜け出したタイミングならアリかも

 

中高生が配達員になるためには、本人はもちろん保護者、配達所と所轄の労働基準監督署長の許可が必要です。何より重要なのは自分のやる気家族の協力です。

 

・ホームスクーリングを決断した

通信制の高校へ通い始めた

 

など、将来への行動ができるようになった上で「働きたいけど、人に会うのは不安で苦手」といった子どもたちのアルバイトとして、新聞配達は「あり」なのではないでしょうか。

 

配達所はギリギリの人員で動いているため、休めないこともあるでしょうし、他の配達員さんに頼もうにも、時間的に余裕がない場合があります。そんな時には、代理の人を自分が確保する必要があるため、家族にお願いすることもあるでしょう。

 

また、働く時間帯が暗いことから地域によっては危険なこともありますし、視界の悪い中、かなりのスピードを出して配達する人もいるため危険なこともありますが、地域によって事情は異なるため、配達所や配達員さんに聞いてみましょう。

 

島の新聞配達所は、不登校の子どもたちだけでなく学生アルバイトも年中ウェルカム!

 

サポート体制バッチリでお待ちしております!

プライバシーポリシー