不登校と奨学金〜その1〜【奨学金の願書に不登校って書くの?】
幸せはお金では買えないわ✨
と純情を貫きたいところですが、歳を重ねるごとに「お金がないとできないことも多い現実」を知った、汚れちまったsabi-seijiです。
Bruno /GermanyによるPixabayからの画像
さて、以前より課題となっておりました不登校の子供が、無謀にも無利子の「第一種奨学金」を借りることができるのか、チャレンジしている途中経過をお届けしたいと思います。
もう一度、わが県の奨学金の条件を整理してみましょう。
わが県の奨学金の出願資格と選考基準
■出願資格
長いので省略意しますが、平たく言うと「県内の進学希望者に貸すけど、重ねて受けることができない奨学金もあるから気をつけてね。」ということです。
県によって違いがあるとは思いますが、こちらは問題なくクリアしています。(高校でも不登校になる可能性はなくはないですが、今のところは大丈夫です。)
では何が問題なのかというと、この次にある「選考基準」です。
■選考基準
1. 人物、健康及び学力の基準
次のいずれかに該当し、学習に対する意欲や生活態度に優れ、進学先の学校の卒業が可能と認められること。
(ア)学習成績が優秀な者(学習成績の評定平均値が3.5以上の者)
(イ)スポーツ・文化活動における実績のある者
(ウ)学校内外の活動においてリーダーとして活躍した者
(エ)学校内外の活動において他者への貢献が認められる者
(オ)特定分野への興味・関心が高く、将来の活躍が期待できる者
2. 家計基準
家計支持者の年間所得金額の合計が基準値以下であり、就学困難な経済状態にあると認められること。
わが家の場合、家計基準はクリアしているのですが(それもどうかとは思いますがここはあえて…)成績優秀でもなく健康優良児でもない、起立性調節障害で不登校のワシャ子が自信を持って推せるのは唯一(オ)の将来性です。
ということは…
願書の家庭事情の部分に、どれだけ熱意を込めれるかが勝負なのでは?
と考え、少ない文字数でワシャ子が実際に書いて提出した文章がこちらです。
望み薄な奨学金へのチャレンジ 〜不登校家庭の事情欄記入例〜
私は、人の考えを理解しようと努めています。
人にはそれぞれ違った考えがあり、自分が良かれと思ったことでも相手が必ず喜ぶとは限らない、という経験をしたからです。
それから私は対話することの大切さを学びました。
今、海外から移住した方たちと英語で対話することで、よりたくさんの考えを知ろうと努力しています。
高校では実践的なコミュニケーション英語を学び、いろいろな人と出会うことで多様な価値観を知り、共感する力を養いたいと考えています。
体調を崩し、学校へ通えなかった期間があるため、サポート体制の整った他県の私立高校への進学を決めました。
自宅を離れ、寮に入る必要があるのですが、寮費月額 55,000円の他、毎月定められている帰省のための交通費を賄うことが困難であるため、奨学金による支援をお願いいたします。 (342文字)
わが子ながら、なかなかの文章力だと思います。
親バカなのはご容赦ください。
願書は所属する中学校からの提出となるため、まずは学校へ提出して記入漏れがないかなどをチェックしてもらいました。その際、
「先生から家庭事情欄を添削された。」
と、ワシャ子が書類を持ち帰ってきたのです。その添削がこちら。
私は、高校では実践的なコミュニケーション英語を学び、いろいろな人と出会うこことで多様な価値観を知り、共感する力を養いたいと考えています。
県外の私立高校への進学のため、寮での生活となり、寮費、教材費の他、生活費など支出が増え、経済的に負担が増えます。
奨学金を借りて高校生活を頑張りたいと思っていますので、支援をよろしくお願いします。(165文字)
ずいぶんとあっさりとした文章になりました。
「文字数が多いと読むのが大変だし、不登校だったということは書かない方が印象が良いのでは?」との先生の言葉に、「不登校は印象が悪い」と遠回しに言われた気がして、違和感を覚えてしまいました。
ワシャ子が自分の言葉で自分の将来を述べた文章に、先生とはいえ、他人が手を加えることに抵抗がありましたので、失礼ながら添削前の文章で提出してもらうよう、学校にお願いしました。
自分の言葉で挑んだ結果の不採用だったならば素直に受け止められるのですが、先生の考えた文章で採用されなかった場合、私もワシャ子も納得ができず、後悔するだろうと考えたからです。
さてさて、結果はどうなる?その話はまた後ほど…
長文をお読みくださりありがとうございました。