ワシャ子・ジジ子 別室登校するの巻〜その2〜
お久しぶりでございます。
この時期、自営業の宿命である決算書作成をこなしていたら、頭から煙が出ていたsabi-seijです。
前回の記事では、娘たちが通っている中学校で定められている別室登校のルールは、ハードルが高すぎて通えない。かといってこのままでは学校の先生との距離は縮まらない。といったことをお伝えしました。
その後の続編です。
次女ジジ子に、前回に述べたような条件の別室登校のことを話してみると、意外と乗り気な回答が。次女ジジ子は長女ワシャ子に比べ、学校へのハードルが若干低いようです。
ジ「まずは行ってみて、どんなところか見てくる!」
で、姉にも利用できそうであれば二人で利用してみようと。
結果から申し上げますと…
ジジ子撃沈。
その日、意気揚々と3時間目から学校へ向かったジジ子は、別室を希望しました。先生の説明のあったように、一人で自習をしていたようですが、3時間目が終わったところで担任の先生がやってきて「教室へ行ってみないか?」と誘われたのだそう。
ジジ子はその後、教室で4時間目の授業に参加し、給食を食べ、その後も教室で5・6時間目を過ごし、部活までこなしたと、先生から喜びの報告がありました。
しかし、母の心は晴れません。
結果だけ見ると大成功!なのですが、普段学校へ向かえない子が、いきなり通常運転を試すと、どうなると思いますか?
帰ってくるなり倒れこみ、その後の回復に3日かかりました。
う〜ん。初日から教室へと誘われるのか…想像していたより教室への圧が強い…
二人とも不登校の原因は友人関係ではありません。
では何が二人の足を止めているのかというと、
・選択の自由がない学校の体制
・休む時間がないハードなスケジュール
・失敗が許されない雰囲気
・「他人に迷惑をかけない!」などの罪悪感を刺激する言葉かけ
といった、中学校特有の空気感だと母は考えています。
その後、何度か先生に、
「教室へ促すのは娘には少し荷が重いので、しばらくは別室で過ごさせてくださいませんか?」
とお願いしてみたものの、
「声かけをすればジジ子さんは教室で過ごせるのだから、積極的に働きかけるべきです。」
と返されるのです。
確かに、ジジ子は先生の声かけに素直に従います。しかしそれは決して本心からではなく、先生に「NO」と言えないだけなのです。自分よりも体も大きく、馴染みのない大人に「NO」と言うことができず、無理をしてしまうのです。
小さな声で「帰りたいです。」と精一杯訴えても、「あと1時間だから」と押し通されるのです。
結果、ジジ子の先生への信頼感は失われ、ジジ子は別室にさえ行けなくなってしまいました。
これではいかん!
そういえば、ジジ子の前に別室を利用していた子も、今は通えていません。第2・第3のジジ子を出さないためにも、先生に伝える必要がありそう。先生批判にならないように伝える、何か良い方法はないかしら?
そうだ、文章にしよう!
ということで、私は無い知恵を絞って「別室利用についての提案書」なるものを作成しました。
こんなことして大勢が簡単に変わるとも思えないけど…伝えなければ伝わるまい!
提案書の内容は、
提案目的:別室登校時の注意点や過ごし方を生徒・保護者・教師が共有しよう
課題: 生徒・保護者・教師の3者間で起こる意識のズレを解消し、生徒の混乱を防ぎたい
提案理由:不登校の状況が長く続く生徒が、家庭以外での活動を望んだ際、速やかに、かつ温かい支援ができるよう、余裕を持って準備しておく必要があると考えたため。
というのは建前で、ホントは、
一緒にルール作りをすることで、不登校の子供たちや保護者との交流を図り、特性や心情への理解を深めてはいただけませんか?という先生方へのお願いです。
という内容です。
話合いや聞取りには お金はかかりませんので、予算が…という逃げ口上は避けられますし、最終的にルールを決めるのは来年度中と、かなり余裕をもった期間設定にしたことで、時間が取れませんで…というのは避けられると考えたからです。
なぜそこまでって?
先生たちに、不登校の子供たちが抱える心の葛藤を少しでも伝えたいのです。
ところが!
卒業間近のこの時期に新型コロナ対策で長期休業に入ってしまったため、長女ワシャ子の別室利用は諦めざるをえなくなりました…
チーン。
気を取り直して…
提案書をジジ子の担任の先生に渡し、待つこと数週間。
「今度、ご夫婦でご来校くださいませんか?」
先生から連絡が入った。提案者の私はわかるとして…なぜに夫が?
この後の展開は〜その3〜でお伝えします。意外と長くなりすみません。飽きずにおつきあいくださるとうれしいです^^ ではまた。