つねにふりだし【 起立性調節障害と不登校 】

起立性調節障害から不登校になった娘との日常

不登校と県境問題

どうも、sabi-seijiです。

突然ですが、皆さんの住んでいる街はどんなところですか?

 

都市部、地方さまざまでしょうか。娘が不登校になり、はじめてわかったのが、不登校支援の県境(けんざかい)問題です。

 

環境が良くても不登校はある

 

これは地域限定の問題になりますが、私の住んでいる地域の不登校家族は少なからず抱えている問題です。

 

私の住んでい町はズバリ、離島です! え〜?のんびりしてて、いじめなんかなさそうな離島なのに不登校

 

あるんです!

 

人間より動物の数の方が圧倒的に多いだろう小さな島にも、どっこい不登校はあるんです!娘の場合、不登校の原因は人間関係ではありません。

 

「中学校のハードスケジュールじゃ、休み時間に友達(娘の友達は全員男の子)と外で遊べないじゃん!」

 

そこ?どんだけ遊ぶのが好きなの?女子中学生の言葉とは思えん…

 

いやいや、むしろ「外で遊ぶことで上手くストレスが発散できていた」と考えるべきでしょうか。なので「離島の少人数校」という一見恵まれた環境のように思われる場所でも、不登校になる子はなっちゃうんです!しかも同じ中学校に不登校の子は娘1人ではないので、不登校には都会や田舎の地域格差はないんだな〜、と思いました。

 

不登校支援に立ちはだかる 見えない壁    -  県境(けんざかい)-

 

不登校になってしまう子どもに罪はありません。が、学校へ行けない子どもがいる親にとって、生活環境は大問題です!

 

なぜ?

 

島が本土から離れているからです!(あたりまえじゃん!)

 

島から出るには船に乗らなくてはいけません。そして、不登校の子どもたちが受けられる支援である、カウンセリングも適応指導教室も島内にはないのです。(注;スクールカウンセリングは設けられていますが、娘には合わなかった)

 

日本には数多くの島がありますので、同じ島でも立地によって地域差が大きいかと思います。しかし、私の住む県では、島の子が利用できる適応指導教室は県庁所在地にしかなく、そこに通うためには車で片道2時間かかります。しかも交通費だけで約5000円もかかってしまうので、貧乏人にこの出費はかなりの痛手なのですよ…

 

40分程で行ける、最寄りの発達指導教室には通うことができません。

 

なぜ?

 

他県だからです!(けっこう地域が限定されちゃうかも?)

 

私の住む地域では、不登校の相談窓口を発達支援センターが兼務しています。発達支援センターは島内に設置されているのですが、実際にサービスを受けることができる施設やサービスそのものは県の管轄となります。

 

しかし、私の住んでいる島は県境に位置しているため、生活圏としては圧倒的に他県の方が近く、県庁所在地がある所まで行くためには、お金も時間もかかります。

 

今の制度では、残念ながら他県の施設でのサービスは受けることができません。支援は県単位で決められているため、県境を超えての横のつながりは確立されていないのです。

 

しかも、島内の発達支援センターの持っている情報も、県庁所在地近くのものばかりなので、近くで利用できそうな施設は、自分でネットを使って調べるしかありません。

 

療育手帳」が受給できれば、県を超えてサービスを利用することができるそうですが、発達障害ADHD)グレーゾーンであろう娘はLD(学習障害)はありませんし、発達障害の診断ができる病院は遠方にしかなく、いつも予約でいっぱいです。

 

これ、自治体には申し訳ないのですが、結構不便なんですよね…

 

まとめ 県を超えて支援が受けられるようになればいいな

 

公的な支援に限らず、個別の学習塾やフリースクールなどを利用したいと思っても、どうしても時間とお金がかかってしまいます。

 

不登校の原因が人間関係だった場合、中には環境を変えたり支援を受ける目的で、島を出て行く決断をした家族もいます。父親が単身島に残り、母親と本人は都市部に住んでいる家族もいます。しかし、娘の場合は友達と離れることを望まなかったので、そこまでの決断には至っていません。

 

サービスが受けられる地域でも、子どもと支援環境がマッチするかといえば、それはまた別の問題なのでしょうけれどね…

 

自治体に「どうにかして!」とは、やはり言えません。ただでさえ不登校に対して理解の少ない地域にある少人数校の、さらに数人への支援は、周りからすると特別扱いにしかならないのです。ただ、せっかく設けられている支援ですから、島の不登校の親を代表して、声を大にして言ってみたいと思います。

 

不登校支援、県を超えて受けられるといいんだけどなあ。

 

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