つねにふりだし【 起立性調節障害と不登校 】

起立性調節障害から不登校になった娘との日常

中学生の娘 タイムスリップする

数回に渡り写真ネタをお伝えしましたが、今日は娘が学校に行けなくなり、不安がMAXになった時に、幼児帰りしてしまったことをお伝えしたいと思います。

 

 学校に行けない時、どの子も抱える不安

 

大多数の人と違った考えや行動は、個人の選択として自然と受け入れられる欧米文化とは違い、日本社会においては近年、見直されつつありますが、まだ特別なこととして扱われてしまうのでしょうね。

 

不登校経験者や家族のブログを拝見していると、どの子にも気分が沈み、塞ぎ込んでしまう時期があるようですね。不登校になる子供たちを取り巻く環境も、本人や親の性格も様々ですから、我が家のケース限定と前置きした上でお伝えしていきます。

 

 

「他の子は楽しそうに学校に行けているのに自分は…」と情けなく思ったり、迷惑をかけてしまうことを心配して、居たたまれない気持ちになってしまうからなのでしょうか、焦りを感じたり、気持ちが敏感になり、空回りしてしまう時期があるようです。

 

自分でできる認知療法の本「自分でできる〜のしかた」シリーズ

 

そんな不安MAXの時に、何かできることはないかと探していて、一冊の本を見つけました。それが『だいじょうぶ  自分でできる心配の追いはらい方ワークブック 』です。

 

この本はシリーズ化されていて、自分の状態を実際に絵で描いたり、文字を書き入れたりしながら、どう受け止めていけばいいのかを「大丈夫だよ」と語りかけながら教えてくれる、ストーリー仕立ての認知行動療法の本です。

 

娘は中学1年生で学校へいけなくなったため、本の対象年齢である6〜12歳を超えていましたが大変気に入り、すぐにシリーズ本を買ってくれと言ってきたくらいです。

 

他に8冊出版されているこの本は、アメリカの臨床心理学者、ドーン・ヒューブナー先生たちによって出された訳本で、個性的な絵とともに書かれた本は、おもしろく要素も盛りだくさんに語りかけながら展開されます。

 

中学生がまるで幼児のようになった時期

 

その頃の娘は、ひとりでいることをひどく嫌がり、外出することができなくなっていました。夜もなかなか寝付くことができず、寝るのが明け方になることもしばしばあり、しかも、完全に目が覚めるまで声をかけ続けなければ、そのまま延々と「眠り姫」のように眠ってしまう、という不健康な毎日を送っていました。

 

そこで、眠れない夜には、幼い頃のように一緒に布団に入り、好きな絵本を読み聞かせる提案をしてみました。すんなりと同意してくれましたので、さっそくワークブックをオススメしてみると、やってみたいと言ってくれました。

 

この本では不安をトマトになぞらえて書かれていたので、娘に「今どんなトマトを育ててるのか絵に描いてみて」と質問してみると、大きな真っ赤なトマトに、自分が押しつぶされている絵を描いてくれました。

 

ああ、こんなにも大きな、大きな不安を抱えているんだ。

 

と改めて気づいた瞬間でした。そして、その不安を共有できたことは親子にとって、新しい経験になりました。そして何度か読むうちに、いつも「本を読んで」と私を呼び寄せていた娘が、時間のある時には自分で読むようになっていました。

 

中学生が保育所に通う子供のようになるんです。考えてみたら普通じゃないですよね。批判を覚悟の上で言うと、ちょっと気持ち悪いですよね。どうしちゃったんだ⁈ってなりました。

 

でも、今この子を突き放してしまったら、どうなってしまうかわからないという恐怖もあり、できるだけ付き合ってみようと思った時期でした。

 

まとめ タイムスリップしてもちゃんと戻ってこれるから大丈夫!

 

この時期が一番精神的に厳しい時期でした。娘に聞いてもそうだったと言います。その中でも助けになったのがこの本です。

 

今、同じ状態で苦しんでいる子がひょっとしたらいるかもしれません。娘は、あの状態からちゃんと戻ってきましたから、あなたや、あなたのお子さんもきっとだいじょうぶ!

 

感情のコントロールは大人でも難しいものです。むしろ、私ができていなかったから子供が苦しむ羽目になったのかもしれません。しかし、できていないことをいくら嘆いてもいいことはありません。これからできるようになればいいだけです!今日も前向いていこっと。

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