つねにふりだし【 起立性調節障害と不登校 】

起立性調節障害から不登校になった娘との日常

娘が不登校になった時に救われた一言 ②

こんにちは sabi-seiji です。

 

よく、不登校の解決法という記事を目にすることがありますが、その中には必ずと言っていいほど「子供の気持ちに寄り添ってあげましょう。」とあります。

 

しかし、子供がまさかの不登校⁈ となった時に、「そっか。辛かったんだね。元気になれるまで休んで、色々な道を探してみようか^^…」っていきなりできるかーい(怒)‼︎ と思っていました。

 

少なくとも私は違いました。「なんで⁈」「何かあったの⁈」「どこか悪いの⁈」まあ慌てました。取り乱しました。みるみる元気がなくなり、ふさぎ込む子供の姿を見て、平気でいろ、という方が無理なことだと思います。

 

人間、不安になると怒ってしまう

 

「寄り添う」とは「相手の気持ちを、ただただ、受けれる」ということです。頭ではそうしたいと願っているのに、親は子供に対して怒ってしまいます。なぜ怒るのかな?と考えた時、私の場合は

 

  1.  過去に怒って子供が言うことを聞いた経験があるから
  2.  言うことを聞かない子供に腹が立ってくるから
  3.  何もできない自分に腹が立つから

 

が大きな原因かな?と思います。毎日、毎朝の頑張りが報われないのです。おかげでイライラして子供に向かってしまう、子供さらに落ち込む、という無限ループの一丁あがりです。

 

ではこのイライラはどこからやってくるのでしょうか。私の場合は不安でした。子供の勉強が遅れてしまうのでは?同級生に遅れをとってしまうのでは?このまま引きこもりになったらどうしよう?そこから事件を起こしてしまうかも?といった誇大妄想に近い様々な不安があったのです。

 

不安は不安を呼び、雪だるま式にどんどん大きくなって行きます。どうすればこの悪循環を止められるのでしょうか?答えは、自分のイライラや不安を、子供ではない誰かに引き受けてもらい、負のループを断ち切ることです。

 

では誰に?父親である夫は、母親よりもストレス耐性が弱いため、適役ではないこともあります。子供に近い存在の人は同じ悩みを抱えているため、イライラを引き受ける余裕はないでしょう。

 

私は自分のイライラを吐き出すために、自分自身のカウンセリングをお願いしました。

 

「ただただ、黙って聞いてくれる」に救われた

 

娘の担当のカウンセラーさんは2人いて、ひとりは学校に通ってくる男性のスクールカウンセラーさん、もうひとりは通っている総合病院の女性のカウンセラーさんでした。

 

スクールカウンセラーさんは、教師を退職後カウンセラーとして活躍されている方で、ご自身にもお子さんがいらっしゃるということもあり、勉強面のサポートの仕方や子供との関係性の見直しについて話をしてくださいました。

 

病院のカウンセラーさんは、20代の独身女性の方で、何を言っても一定の表情でウンウンと話を聞いてくださいました。時々、「それはこういうことですか?」と話の概要を確認するだけでしたので、カウンセリング初体験の私は「アドバイスとかはないのかな?」と物足りなさを感じたくらいです。

 

何度目かのカウンセリングを終えた時、体力的にも時間的にも2箇所に通うことに疲れてきた私は、「これは一本化した方がいいな」と考えました。どちらが私にとって合っていたのかを考えたとき、以外にも物足りなさを感じていた女性のカウンセラーさんの方が話しやすいことに気がつきました。

 

何を言っても、肯定も否定もされないですし、話が飛んでしまってグダグダなのにもかかわらず、いつもの「それはこういうことですか?」によって自分の感情や考え方を再認識できていたからです。

 

まとめ 「黙って聞く」は何よりも暖かいサポート

 

冒頭の「感情に寄り添う」は「ただただ聞く」ことでもできるのだと、その時に知りました。この「ただただ聞く」を本当は子供に対してできるといいのですが、身近な人ほど難しいものだと思います。頼まれもしないのに、ついつい、自分の考えをご披露したくなってしまうんですよね…

 

今回は、救われた一言ではなく、一言も発しなくても救われたというお話でした。カウンセラーさんすごいぞ!

 

 

 

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