つねにふりだし【 起立性調節障害と不登校 】

起立性調節障害から不登校になった娘との日常

学校というハードルは想像以上に高かった

こんばんはsabi-seijiです。

 

今日は娘のカウンセリングの日。

 

私は用事があったため、娘ひとりでの受診です。ひとりで行くのは3度目ですが、船とバスを乗り継いで行ってきました。

 

出無精で方向音痴の私には、娘と同じ年齢で、ひとりバスを乗り継いで出かけるなんて、とてもできませんでしたよ。しかし娘はサラッとこなしてしまいます。

 

娘の同級生を見回してみても、そこまでバスに乗って行ける子は、おそらくいないのでは?と思います。

 

というのも、都会では公共の交通手段を日常的に使いますが、田舎では自家用車利用率がものすごく高いため、日常的には使いません。子供が外出する時には、親が車で送迎する場合がほとんどです。そのため、バスの乗り方を知らないという子が、中学生でもかなりいるのです。 

 

「二時間かかる島外の病院」へは問題なく行けるのに、行き先が「徒歩で数十分の学校」に変わると、途端に足が止まってしまいます。

 

 

娘は自分の意思で自由に出歩ける環境であれば、知らない場所でもめっぽう強く、小学校5年生の時に沖縄に住んでいる、アメリカ人の友人(元ALTで親子共通の友人)の家にひとり飛行機に乗って出かけ、1週間過ごしたこともあります。

 

これがいざ学校となると、ハードルがものすごく高くなるのだそう…

 

いやそれ、逆じゃない?

 

娘にとっては、学校でジッと授業を受けることの方がよっぽどレベルが高いのだとか…

 

え? 学校のレベルってそんなに高いの?

 

我が子のことながら、やっぱりよくわかりません。まあ、ひとりで出歩くことは将来に役立つスキルですし、到着時間から逆算して時間を組む練習にもなるだろうと、ひとりでの外出を許可しています。

 

ただ、平日に中学生が出歩いていると、補導されてしまう可能性があるため、学校へ連絡が入っても対処してくださるようお願いをした上で携帯電話を持たせ、定期的に家に電話するというルールを決めて出かけています。

 

 

運転手さんに行き先を聞いたり、看護婦さんやカウンセラーさんと話をしたり することで、少しでも他の人と話す機会を増やせればいいな、と思います。

 

なにしろここは離島、人と出会える機会は少ないのです。せっかく会得したスキルも、使わなくては衰えてしまうでしょう。持っていたはずの好奇心も、ジッとしていては輝きを失ってしまうかもしれません。

 

日がな一日ゲームに明け暮れ、1日の行動範囲が一畳ですんでしまう生活を送っていた娘に、自分の足で歩き、自分の目で見て、肌で空気を感じる楽しさを思い出してほしかったのです。

 

今でも日によってかなり体調に変化があり、落ちてしまう日もありますが、少しずつ落ちる度合いが軽くなってきているように感じられます。調子が良くなると、うっかりアレもコレもと期待をかけたくなるのが、私の悪いクセ。

 

おっと危ない。いかんいかん…

明日もゆるゆる、いけるといいな。

 

 

プライバシーポリシー