親の価値観と子供の価値観
こんばんは。sabi-seijiです。
中学生の娘が、まだ小学4年生の時のことです。
4年生になると、1か月に1回、クラブ活動の授業が入ります。
「スポーツクラブ」や「ダンスクラブ」「料理クラブ」に「化学実験クラブ」なんてのもあります。
島の小規模校ですので、クラブの数は多くないのですが、子供たちが楽しみにしている授業でした。娘が希望したクラブは、魚釣りやスポーツが楽しめるスポーツクラブです。
ところが、クラブを決めると言っていた日、娘は泣いて帰って来たのです。
何があったか尋ねると、クラブ希望の用紙に記入しようとした時、隣の席の男の子に言われたそうです。
「スポーツクラブは男の子だけだから、女の子は入れないよ!女子なら料理クラブに入れよ。」
たしかにスポーツクラブは男子しかいませんし、料理クラブは女子だけです。
でも、先生の説明ではスポーツクラブは男子しか入れないと説明はされなかった、とのこと。
だから、男女の違いだけで選択権がなくなるのはおかしい!
と、その男子にくってかかったそうです。用紙は白紙で提出。
普段、娘は男子とばかり遊んでいて、その男の子とも仲が良かったのです。その発言に自分が拒絶されたように感じ、ショックを受けたようでした。
クラブ活動を性別で分けることがあるの⁈
と正直私も驚きました。娘には、
「今は、家庭のことも、仕事の業種も、男女の区別なく選べる世の中だよ。女子だからってゆう理由で入れないクラブがあるなんて、母も不思議に思うから、先生に聞いてみよう。」
と言って、その日はなだめ、次の日学校の先生に尋ねてみました。
学校としては「クラブ活動に男女の区別はしていない」とのことでした。
ということは「料理は女子がするもの」というのは、その男の子の考えということになります。
しかし、その男の子のお父さんは、板前さんなのです。
男女の違いで、役割を区別する考えを持つ環境には思えなかっただけに、その男の子の発言は、娘はもちろん、私にとっても意外なことでした。
子供は親や周りの人、社会に影響を受けながら自分の価値観を形作っていきます。
「子供がどんな価値観を持っているのかは、案外とわからないものだな。」
と思ったできごとでした。
結果として、学校に事情を説明し、娘は無事にスポーツクラブに入ることができました。
娘が「不登校」という、人とは違う選択をしている今、
私の価値観と娘の価値観は違うもの。
親であっても、それを押し付けたり、力尽くで変える権利はないのです。
ならば、こちらの価値観を娘に近づけ、受け入れる必要があるなあ。
と、感じています。
でも、自分の価値観ってどうやって変えたらいいんだろ?
答えはまだわからないので、どうなったかはまた別の機会にお伝えします^ ^
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。