つねにふりだし【 起立性調節障害と不登校 】

起立性調節障害から不登校になった娘との日常

オーバードーズ

おひさしぶりです。sabi-seijiです。

オーバードーズとは、薬を大量にのんでしまうことで、自傷行為のひとつ と考えられています。

 

連休前のある日のこと

 

私は出勤後、いつものように祖父母宅へと出かけた長女に用事があったので、私は実家へ電話をかけました。

 

私の父が電話口に出たのですが、娘は調子が悪く電話に出られないとのこと。

 

「調子が悪そうだから、電話は勘弁してやってもらえないか?」

 

朝は何ともなく、普通に会話もしていたので不思議に思い、状況をもう少し説明してとお願いすると、どうやら娘は家に常備している薬を多量に飲んだようで、体調が悪いと言うのです。

 

はい⁉︎  何ですって⁇

 

血圧は安定しているし、意識はあるのでそのまま寝かせているが、娘に私には黙っていてほしいと頼まれたため連絡せずにいたところ、逆に私から電話があり、悩んだ末に話した、というのです。

 

店番をしていた私はシャッターを下ろし、家に急ぎました。

 

飲んだ薬は鎮痛剤だった

 

家中のゴミ箱を漁り、見つけたのは私の頭痛薬(市販品)の箱と、空になったシートが1つ出てきました。

 

その鎮痛剤は頭痛持ちの私が常備している市販の薬で、イブプロフェンが主成分のものです。通常の服用量は1回2錠を1日3回までというもの。1シートということは2日分を一気にのんでしまったということになります。

 

すぐにいつもカウンセリングを受けている病院に連絡し、事情を説明した上で通院した方が良いかどうかをたずねました。

 

「意識がなかったり、顔色が急に悪くなったらすぐ来てください。安定しているようならば、なるべく多く水分をとらせてください。」

 

とのことでしたので、その旨を実家に伝え、どうやら急変することもなく夜を迎えることができました。夫には伝えず(極端に隠し事がヘタなため)、私も何も知らないフリをし、帰ってきた娘に対して自然に振る舞おうと努力しました(できてなかったかもですが…)。

 

両親の対応にモヤモヤを感じる

 

私は実家の対応に、少なからず疑問を持ちました。

 

私の母親は元看護婦ですから「こらあかん!」となった時の判断は、私より正確かもしれません。本人も「これはちょっとマズイかも…」という自覚はあったでしょうから、私たちに知られたくなかったことも想像できます。でも…やっぱり知らせて欲しかった。

 

なぜなら、娘がどう言おうとまずは

 

何の薬をどのくらい飲んだか

 

を確認する方が先では?と思ったからです。

 

幸いにも今回は頭痛薬が1シートしか残っていなかったからよかったものの、もし買ったばかりだったら…もし娘がもっとたくさん薬を飲んでいたなら…と考えると、命に関わることだけにゾッとしました。

 

両親はなぜすぐに知らせなかったのか

 

ここで疑問に思うのが私の両親は孫である娘の状況を把握しながら、なぜすぐに知らせなかったかということです。両親の言い分としては、

 

・ことを大きくしたくなかったから

・本人に口止めされたから

・このことで孫(娘)が私たちに怒られると思ったから

 

とのことでした。この言い分はわからなくはありません。しかし、私も主人もいい年の大人です。故意かどうかはさておき、精神状態が不安定な思春期の娘に対して、驚きはするものの、もはや「怒る」という行動に出るはずはありません。

 

私のモヤモヤの正体

 

娘は翌日から数日間、胃が痛いと言っていましたので(そりゃそうだ…)、さみだれ登校中の学校も剣道も休ませ、おかゆを食べる日が続きました。今は気持ちも上向きになり、日々の活動を再開するまでに回復したのでひと安心ですが、いつまた気持ちが落ちてしまうかと心のどこかでは警戒しています。

 

娘が薬を飲んだ理由については、もう少し時間が経ってからそれとなく聞いてみようと思います。何に対してかはわかりませんが、不安や不満で心が一杯になったのだろうと思います。

 

大事にならなくて良かった。と思う反面、モヤモヤが残ります。その正体を考えてみました。

 

・娘がオーバードーズしてしまったことのショック

精神的に不安定なのは認識していましたが、行動に移してしまった事実は、やはりショックです。

 

・私は両親に信頼されていないと感じたから

あの時、私が電話をかけなかったなら、娘の一大事を知らずに終わるところだったのです。さらに、私たちが娘を「怒る」と思われていたことにショックを受けました。

 

・娘が助けを求めた先が、またしても私たち両親ではなく、叔父・祖父母だった

今まで娘の面倒を祖父母に任せきっていた報いといえば、そうかもしれません。愛情足りてないのかな。

 

 

何事も冷静に受け止める精神力が必要ですね。時間をかけて自分の気持ちを整理したいと思います。

 

 

 

 

 

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