不登校のための進路相談
最近の学校事情について行けず、高校について勉強に励むsabi-seiji です。
昭和時代の進路相談は先生の力技
昭和生まれの私が中学生だったころ、進学といえば地元の公立高校1択でした。何も考えず中学校へ通っていた私は、早々にレベルもそこそこの地元の公立高校を専願で受験することを決め、「滑り止めは必要ないっしょ〜。」くらいの気軽さで進路を決めたものです。
ところが、不登校から再登校し始めたとはいえ、さみだれ登校中の長女の進路は、私と同じようにはいきません。
『不登校でも将来は大丈夫!いつからでも目指せる学校はあります!』
と、ネットには書かれていますが、実際に行動を起こさなければ受験まではたどり着けませんし、受験を控えた子どもの親に対する実質的なサポートは、学校も行政も誰もしてはくれません。
なぜなら、今の学校の先生は昔のように
「お前の学力ではこの高校は難しぞ!こっちの高校がいいぞ!」
などど、力技でグイグイ決めてはくれないからです。しかも、娘は授業も定期テストも受けておらず、健康面も学力も万全とはいきません。
令和時代の進路相談は個人主義
先日、中学校で開かれた三者面談でのことです。
先生 「どこか考えている高校はありますか?」
娘 「以前、希望校アンケートに書いていた学校を考えています。」
先生 「そこはどのような学校ですか?」
娘 「えーと。〇〇県にある学校で…寮があって…」
先生 「お母さん、そこは私立ですか?」
私 「私立で全日制、普通科の高校です。
ただし、不登校の子供たちを対象に全国募集している学校です。
本人が今の環境を変えたいと希望しましたので、他県ですが不登校に
対応してくれる学校で寮があるところを、娘とネットで探しました。」
先生 「そうですか。何か聞きたいことはありますか?」
ここまでのやりとりで「よく言えば個人の意見を尊重する、悪く言えばこころもとない進路指導だな〜。」と感じました。
面談に先立って志望校を提出していますので、娘の伝えた学校を調べようと思えば、ネットでHPを見ることは可能だからです。そこで、
「先生におたずねしたいのですが、不登校の子どもたちが行ける高校。例えば、近隣の通信高校や私立の高校などについて知りたいのですが、中学校には資料や情報がありますか?」
とたずねてみました。先生は、
「県内の高校については情報を持っています。しかし、自分は今年赴任したばかりなので、こちらの島の周辺の高校には詳しくはありません。」
とのことでした。全国的に不登校がめずらしくないとはいえ、先生に不登校についての知識や経験があるかどうかは別問題ですからね。
不登校の進路相談は前知識が必要
娘たちの通う中学校では、大半の子が島内の県立高校へ進学します。勉強やスポーツが良くできる一握りの子は、島外の公立や私立の高校へ進学するのですが、ここ数年、県境を越えて隣の県の公立高校へ進学する子も増えました。
ここは離島。県内でも特殊な立地にある中学校なのです。転任して1年目の先生が近辺の高校事情に詳しくないのも無理はありません。
不登校支援のできる通信高校や私立高校は全国的には増えてきていますが、地方にはまだまだ少なく、選択肢は限られます。
そもそも学校のジャンルが昔に比べて増えているため、親が情報収集してしないと娘とも話ができません。ありゃりゃ。これから調べるぞ〜。
高校のジャンルが自分の中で整理できたら、記事にしてみたいと思います。